パンの歴史(古代編)

◎ パンの知識

 

○ パンを知る 04/06/2017

パンの歴史(古代編)

 

発酵パンの始まりは、古代エジプトで偶然により、発見された。

平たい無発酵パンの誕生は、それより遥か昔の紀元前6000~4000年ごろ。
パンが初めて作られたのは、メソポタミア流域で、小麦を粉にして水で溶き、薄く伸ばして焼く。
そこから世界中に広まったとされています。

穀物を粉にする以前は、粒のまま炒るか、お粥にして食べていました。
しかし、世界中に広まったとしても、世界人類が穀物を粉にするのを発見、技術があれば、
その粉を水で溶いて焼くというのはごく自然なことです。
インドでは、現在でも家庭で普段、食べられている無発酵パンのチャパティ。
メキシコでは、トルティーヤもそうです。
メソポタミアの無発酵パンは、小麦粉ですから、酵母がなくても多少は膨らみ柔らかくなります。
そこが、無発酵パンの発祥となる所以です。
発酵パンは、小麦粉が重要な役割を果たします。
(無発酵パンについては、本「パンの文化史 船田詠子」が詳しい)

古代エジプトでは、小麦ではなく、通常、大麦で無発酵パンが作られていました。
土地柄として、小麦より大麦の方が栽培に適していたからです。
発酵パンは、ビールの誕生に大いに関係します。

ビールの歴史は、紀元前4000年頃です。
古代エジプトは、メソポタミアの人々から伝えられて、日常的にビールが作られていました。
製法は、「麦芽を乾燥させて粉末にしたものを、水で練って、一種のパンとして焼いて、
そのパンを大量の水で浸してふやかし、
麦芽の酵素で、水を糖化してアルコール発酵させたもの
」です。
一種のパンは、現在でいうパン酵母にあたります。
このアルコール発酵で炭酸ガスが発生します。

ビール工房すぐ傍では、大麦の無発酵パンも作られており、
生地を放置していたら、膨らんでいて、そのまま焼いてみたら、おいしかった。
人類初の発酵パンの古代エジプト説は、偶然というより、環境からして必然です。
パン工房では、ビール製造の菌が多く存在していて、
一種のパンをパン生地に入れてみようと思う人がいても不思議ではないからです。

のちに大麦粉のパン生地より、小麦粉の方が大きく膨らみ、柔らかいこともわかってきました。
当時はすでにメソポタミアから小麦粉の無発酵パンも伝えられていました。
無発酵パンとビール酵母の融合が果たされたのです。
小麦粉、または他の粉を混合して作られた発酵パンは、古代エジプト内で長らく極秘だったようです。
しかし、いつまでも秘密にできるわけもなく、古代ローマを中心にヨーロッパ全土へ伝わり、
シルクロードを経て、世界中に広まることになりました。

 

 

 

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