パン屋経営者たちの会合 それぞれの考え方

◎ エッセイ

 

○ パン屋経営者・パン職人(人) 06/27/2017

パン屋経営者たちの会合

 

本サイトでは、パン屋経営者たちとの会合のときにあった話が多く出てきます。
私は2つの会に参加していて、数ヶ月に1回集まっています。

会合は居酒屋で行われます。
お酒を交わしながら、パンに関するあらゆる情報交換を行います。
堅苦しい雰囲気はなく、みんな気心は知れているので和気あいあいです。
パンの話だけでなく、お互い趣味のこともよく話します。

同じパン屋の経営者でないとわからない相談やグチは多い。
聞いてもらえるだけでもありがたい存在です。
話をしているだけで、刺激になり、モチベーションとなります。

私が入会しているのは、美和会、水曜会といいます。
入会のきっかけといえば、美和会は、元々、父が入会していました。
父は中堅のパン屋で働いていて、職人が多く、
独立した人が、より集まって美和会ができたというわけです。
8人構成で、60歳以上の年配の人が中心で、昔のパンのことがよく聞けます。
近年は、パン屋を辞めて行く人もいますが辞めても参加しています。

水曜会は、パン屋で修行していた人が独立したときに
ある材料屋に声を掛けて、会を開きたいから気の合いそうなメンバーを紹介してほしいとなり、
人が増えて、また、同じ職場だった人たちも加わって誕生しました。
年齢はバラバラで、考え方を含めてあらゆることに違いはあります。
でも、パン屋経営者という同じ旗の下で団結しています。
近年は、パン屋を辞めたり、亡くなった方もいて人数は減ってきています。

ずいぶん昔になりますが、もうひとつ、ある会に参加していました。
ある材料屋が主宰して、取引しているパン屋の経営者に声を掛けて誕生した会です。
20名くらいだったかな。
その中で、やっぱり仕切りたい人はいますね。
話は前後しますが、前の会2つは、会計係、まとめ役としての人物はいました。
でもそれは役割分担としてであり、話をするときは、皆、平等の気持ちです。同じパン屋経営者として。

ところがこの会は少し違いました。仕切りたい人、Oさんとします。
別に仕切っても良いんです。良い方向でまとまれば、むしろありがたい。
この人のパン屋はよく売れていて、発言することは多い。(発言は性格ですが)
売れているパン屋だと発言しても説得力がありますし、みんな、そうかなと思います。
Oさんより、明らかに売れているパン屋がひとつありました。
そのパン屋の経営者は温厚で、Oさんが仕切っていても別に気を留めませんでした。
Oさんは、その人よりパン屋の売上が低いことに嫉妬して、何かにつけて突っかかった。
対して、Oさん派の人は味方して、そうじゃない人は離れた。
空気は悪くなり、主宰している業社の人は困って、
会合のときにメンバーを選んでやりくりするように変わっていきました。
私は完全撤退で、そのとき以降参加していません。

2つの会については、本当に感謝しています。
感謝してもしきれないくらいです。色んなことで助けてもらいました。
新商品の開発、助言、貴重な昔話。ためになるお言葉。
人、ひとりでは生きていけないことを実感しました。

 

○ パン屋経営者・パン職人(人) 06/27/2017

それぞれの考え方

 

パン屋の経営には、いろいろな考え方があります。
今までたくさんのパン屋の経営者の方々とお話する機会がありましたが、
パン作りにおいても、考え方にものすごい違いがありました。

何が正しい、正しくないということではありません。
パン屋経営者なので、パンを売って判断するのはお客様です。
どんなパンを作ろうと、他の経営者が口出しする余地はまったくないのです。
お客様が第一です。

もちろん、考え方には、合う、合わないがあって、
明らかに間違っていると思えるときはあります。
そのときは、自分の考え方を示し、相手の考え方に異議を唱えます。
(すごく気を使いながらですよ)
それで、相手が考え方を訂正、改めることはありますし、譲らず、そのままのこともあります。
また、理由や事情があって、相手方が正しかったこともあります。
いずれにせよ、お互い分かり合えるには異議も必要なことです。

経営者が集まって会合するときは、パンに関するあらゆる情報に
新商品の紹介、新しいパン材料の使い方、店の悩みや相談、グチがあります。
もし、知らないこと、わからないことを質問されれば、みんな喜んで答えます。
そこで意見が分かれて、議論になることもしばしばあるわけですが。

パン屋の経営者は、それぞれの考えでパンを作り、店を経営している。
何をしようが自由ですが、それには責任が伴います。
責任感があれば、真剣になります。
真剣勝負で製パンの経営に取り組み、結果が出ます。
そこがパン屋を経営している最大のおもしろさです。
個人店パン屋のひとつ、ひとつに個性があり、経営者はみんな必死にがんばっています。
また、がんばってほしいです。

 

 

 

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